ミームの死骸を待ちながら

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators. We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators. - Richard Dawkins "Selfish Gene"

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators.
We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators.
- Richard Dawkins "Selfish Gene"

書評

FREEとiPadとBookScan、情報収集四方山話

最近話題のフリービジネス。フリービジネスってなんなのさ。会社でただ働きに近い作業を「フリービジネス」などと言って笑っているが(笑ってる場合じゃねぇ)、真面目に考えるために件のベストセラーを手に取り読んでみたのは1ヶ月前くらいの話。結論。"FREE"…

「2009年は161冊読みました!」「それは何がすごいの?」というわけでオススメ本16.1冊を挙げてみる

新年二本目、というわけで2009年に読んだ良本をまとめて書評しちまうぜエントリ。いざ数えるまで何冊読んでいるのか知らなかったんだけど、これは...案外読んでるな。まぁ、うち40冊くらいは小説なんだけど。舞城王太郎とか西尾維新とか村上春樹とか司馬遼太…

ハックルベリーに会ってきた Reloaded - 「女子マネドラッカー」はあらゆる先入観を取っ払ってなお文句なしに良書

最初に僕の感想を述べておくと、「あらゆる先入観を取っ払ってなお文句なしに良書」の一言に尽きる。はじめはポイントだけ押さえようと思って拾い読みを試みたが、物語が面白いことに気付いて最初から一気読みし、その後活用できそうな部分に付箋を貼りなが…

はあちゅうが色々凄いので同年代として負けるわけには

読書というものは、人生におけるどのステージで、どんな環境で、どんな精神状態で、直近にどんな出来事を経験してきたか...そういった、その時の動的なバックグラウンドに大きく左右される。今日は、わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?を読んで…

『ブラック・スワン』はド派手な極論であり、大立ち回りを演じてたった一つのことを気付かせようとしている

池田信夫氏もdankogai氏も絶賛*1しているのだけど、正直この本を最初読んだ時はイライラした。 *1:池田さんは絶賛というほどではないか

炎上が拓く新時代を待つより、未来候補に関わり続ける方がおもしろい

久々に凄い本に出会ってしまった。この本には未来が、あるいは未来を作り出し得る候補が描かれている。2009年前半に読んだ中で一番 (...ここで読書記録をさかのぼって確認する)、そうだな、一番好奇心を掻き立てられ、そして未来への期待を感じた本だった。…

仮説を正しく使い、Solid Inputの「網」を縦横に張り巡らせる

人間はランダムな中に法則性を見いだし、極僅かな事例から一般論を語り、レッテル貼りをして事実を歪め、信念に基づいて理由を後付けし、見たいものだけを見る。昨日、Thomas Gilovich "HOW WE KNOW WHAT ISN'T SO"、邦訳『人間、この信じやすきもの』を読ん…

教科書で金融勉強するより『ハゲタカ』の方が100倍おもしろい(微ネタバレ注意)

これはやばい。最高に面白い。物語にこれほどのめり込んだのは、『神は沈黙せず』か『BRAIN VALLEY〈上〉 (角川文庫)』以来かも。 ハゲタカ(上) (講談社文庫)作者: 真山仁出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/03/15メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 126…

将棋と個性とオープンソース、そこに少しの狂気を添えて。

なんかはてな界隈で田舎とか都会とか流行ってるみたいですがそんなことどうでもよくて。それよりおもろいことがありまっせ。大阪・梅田の紀伊国屋にて。食事の約束をしていたid:yun__yunを待ちながら平積みされていた『シリコンバレーから将棋を観る―羽生善…

"フレームワーク"戦略の価値と、マインドマップは役立たずなのか?という話:『マインドマップ戦略入門』書評

マインドマップ戦略入門―視覚で身につける35のフレームワーク作者: 塚原美樹出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/03/13メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (4件) を見る マインドマップおよびフォトリーディングの公式…

この素晴らしき世界、よって僕は自重しない。『世界征服は可能か?』書評

僕もかつては、世界征服を夢見た健全な小学生でした。そんなあなたにこの一冊。 「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/06メディア: 新書購入: 15人 クリック: 197回この商品を含むブログ (300…

脳を元気にする"アート"な人生を。:『アートセラピー入門』書評

著者の今井様から献本頂きました。ありがとうございます。 介護・福祉・医療に関わる人のためのアートセラピー入門―認知症にも効果が認められた芸術療法 (WE LOVE THERAPY 1)作者: 今井真理出版社/メーカー: ひかりのくに発売日: 2007/11メディア: 単行本購…

日本に生まれ日本に育ち、今更ながらに自覚を得る。『日本という方法』書評

最近日本史がマイブームだ。司馬遼太郎を読みつつ、なにか"日本論"的なものを一冊...と思って手に取ったのがこの本だ。 日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)作者: 松岡正剛出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2006/09メディア: 単…

僕の脳回路はこのように繋がっている: 『さあ、才能に目覚めよう』ストレングス・ファインダーの結果と読後感

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす作者: マーカスバッキンガム,ドナルド・O.クリフトン,田口俊樹出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2001/12/01メディア: 単行本購入: 160人 クリック: 3,045回この商品を含むブロ…