エントリーシートで地球温暖化について書いたのだけど
エントリーシートって通ればおkで内容はなかなか振り返る機会がないもので、自分でカリカリ書いてると独りよがりになりそう*1。某社で
「地球温暖化が進む中、環境問題に対する関心が高まっている。地球環境を守るためにできることは何?具体的な事例を。」
という問題が出た。字数制限は800文字。書いたは良いが自分でしっくり来ないのでここに醸す。
私の立場は、京都議定書の遵守を開発途上国にも課すべきである、というものだ。地球温暖化を議論する上で重要な前提は、
- 温暖化は確実に起こっている
- 温暖化の正確な原因は不明
の2点であると考える。地球規模の気温上昇はデータに基づいた事実であるが、その原因については温室効果ガス(GHG)が主要因であるとするほか、太陽の活動の影響であるなど諸説ある。
温暖化が将来の地球環境に与える影響の正確な予測は不可能であるが、与え得る影響の大きさを考慮して、最も可能性が高い要因から対策していこうとする京都議定書の姿勢は正当性があると私は考える。
京都議定書は正確な効果が不明であり、排出権取引などに見られるように政治ゲーム的側面もあるものの、何も手を打たないよりは良い。
温室効果ガス(GHG)の温暖化効果には正のフィードバック効果が働くとされており、因果関係が不確実であるという理由で対策を怠り、仮に温暖化の主要因であった場合には取り返しのつかない事態になる可能性がある。
現状の京都議定書にはいくつか問題があるとされ、そのひとつがGHG削減義務を負う国の偏りである。たとえば、締約当時には開発途上国とされた中国やインドはGHGの排出についてなんら義務を負っていない。
ある程度の水準になってから義務を負わせるモデルでは非効率であり、仕組み造りの段階から、GHGを排出しないモデルを求めるべきであると考える。
現在の経済大国は自由な開発を行っておきながら不公平であるという向きもあるが、もはや時代(=ルール)が変わったと認識するしかないように思う。発展意欲をバネに優れた環境調和モデルが提唱されれば、各国のモデルとなる可能性もある。
以上の理由から私は、京都議定書の内容を踏まえたうえで、BRICs、VISTAなど将来の発展が見込まれる途上国にある程度のGHG削減義務を負わせることが必要であると考える。
なんか具体的な案になってないし、適当だし、順番もよくわからないまま情報を出しただけで、論理もいまいち。自分の頭の悪さを目の当たりにしてアレだ。くそう。
これをきっかけにもうちょっと突っ込んで考えたい。
追記
id:ruletheworldさんに指摘されました。
『気候変動に関する政府間パネル』(IPCC)によって発行されたIPCC第4次評価報告書によって、人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は「90%を超える」とされている。IPCC第4次評価報告書は現在世界で最も多くの学術的知見を集約しかつ世界的に認められた報告書であり、原因に関する議論が行われる場合も、これが主軸となっている。
地球温暖化の原因 - Wikipedia
公式な見解としては、GHGが温暖化の原因である可能性は"very likery"(90%以上)であるそうです。堂々と「温暖化の正確な原因は不明」と書くのはちょっとアレでしたね。
*1:他人に見てもらうことが必要。人の目が足りてない。