やべぇ、書きたくなった。:『読書進化論』書評
早めに研究室から帰って風呂に入り、まったり証券会社のエントリーシートでも書くかーでもその前に今日買った本ちらっと見るかーと何気なく手に取ったらこれはやばい!
ぐいぐい引き込まれる。
読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 新書
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勝間さんの引き出しは底無しか!
親指シフトの執筆速度に敵無しか!
一気に読了してしまいました。ごちそうさまです。この本は僕にとって「書きたくてむらむらしてくる」本でした。てなわけで、風呂あがりのほかほかした脳でこれを書いている。
- 小学館:読書進化論
- 特別ページを用意するなど、気合が入っている。
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- 活字中毒日記:読書進化論 勝間和代 - livedoor Blog(ブログ)- キアの1日1冊書評
- 活字中毒日記さんのレビュー。
- 勝間和代さんが大きく影響を受け翻訳した「史上最強の人生戦略マニュアル」がAmazon1位 - 俺と100冊の成功本
- 俺100でちょろりと言及。この史上最強の人生戦略マニュアルもとても気になる。勝間さんは学生の懐を考慮して執筆速度を自重すべき。
- 404 Blog Not Found:読書から用書へ - 書評 - 読書進化論
- 例のごとくdankogai氏に先を越されましたね。コガイ感。
どんな内容?
1. 序章とひっくるめて一章の【人を進化させる読書がある】。
本とウェブを比較し、やっぱりまだ本は大事だよ、と。
どうにもウェブの情報だけだと浅い理解に終わってしまう、という実感は確かにある*1。論文も印刷して読まないと読んだ気にならない派だし。
2. 二章【進化している「読む」技術】。読むための技術、知的生産のノウハウがこれに続く。
p.104からの「活性化(activation)」の実例はためになる。
3,4. そして僕にとって興味深かった部分が、
三章【「書く」人も進化する】と四章【「売る」仕組みを進化させる】だ。
ものを書く、そして本を書くことについての、実感のこもった*2視点がいろいろ。
本は一冊で、だいたい10万字の分量を必要とします。したがって、まず大事なことは、他の人の経験よりも「広い」または「深い」ことを、10万字分にしても薄まらないくらい、ためられるかどうかです。
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~/勝間 和代
今年40歳になる勝間さんのキャリアの濃密さを見れば、こう次々に出版する「元ネタ」を持っていることもまぁ頷ける。もちろん重複する部分もあるのだが、うまく切り口を変えて料理していると思う。
このように、「書く」という行為は、いろいろな形で自分の影響力を拡大し、発展させることができます。そして、そのスタートは、自分がどれだけ良いコンテンツをもっているかということです。したがって、「本を書きたい」と考える人に私が強くお勧めしたいのは、「人生を充実させよう」「自分メディアを充実させよう」ということです。
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~/勝間 和代
僕はブログが好きだ。人間の考えなんて二分の議論で変わるから、価値観がガキである今の思考記録を残しておきたいと思って文章を書き、晒す。
後から見ると(ノ∀`)アチャーな内容も多々あるのだけど、言葉に表さないと(ノ∀`)アチャーな思考を後生大事に抱えることになるし、現在の思考しか把握してないと、言葉が薄っぺらくなってしまう。過去の恥を意識して生きたい。
本を出すことはIPOに似ている
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~/勝間 和代
いつかIPOを果たしたら、恥の集積を振り返って、「あの頃は若かった。くだらないことを書いていたが、コンテンツはともかく、出版の下地になった」、と言えれば良いと思う。
さて、勝間氏の『読書進化論』のタイトルは伊達ではなく、読書家としてもたまらない内容となっている。
「書店ぶらぶら歩き」や「私を進化させた20人の著者」などの"おまけ"が良い感じだし、ポコポコいろんな書名が出てくるあたりも「おお、あの本か」とニヤリとしてしまう。
新刊の新書のベストセラーなのでざっと読んで転売かなぁとカバーをかけてもらったのだが、これは保有レベルだ。線を引いて繰り返し読ませていただきます。
あ、勝間さんは線を引かない派だっけか。まぁいいや。