ミームの死骸を待ちながら

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators. We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators. - Richard Dawkins "Selfish Gene"

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We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators.
- Richard Dawkins "Selfish Gene"

海外の「フェルミ推定」問題をまとめてみた(ケース対策)


企業の選考において、少ない情報からざっくり推定して経営戦略やら市場規模やらを論じる、いわゆる「フェルミ推定」によく出会うし、情報によれば今後も出会い続けることはほぼ確実であるようだ。

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エントリーシートで地球温暖化について書いたのだけど


エントリーシートって通ればおkで内容はなかなか振り返る機会がないもので、自分でカリカリ書いてると独りよがりになりそう*1。某社で

地球温暖化が進む中、環境問題に対する関心が高まっている。地球環境を守るためにできることは何?具体的な事例を。」

という問題が出た。字数制限は800文字。書いたは良いが自分でしっくり来ないのでここに醸す。


私の立場は、京都議定書の遵守を開発途上国にも課すべきである、というものだ。地球温暖化を議論する上で重要な前提は、

  1. 温暖化は確実に起こっている
  2. 温暖化の正確な原因は不明

の2点であると考える。地球規模の気温上昇はデータに基づいた事実であるが、その原因については温室効果ガス(GHG)が主要因であるとするほか、太陽の活動の影響であるなど諸説ある。


温暖化が将来の地球環境に与える影響の正確な予測は不可能であるが、与え得る影響の大きさを考慮して、最も可能性が高い要因から対策していこうとする京都議定書の姿勢は正当性があると私は考える。


京都議定書は正確な効果が不明であり、排出権取引などに見られるように政治ゲーム的側面もあるものの、何も手を打たないよりは良い。

温室効果ガス(GHG)の温暖化効果には正のフィードバック効果が働くとされており、因果関係が不確実であるという理由で対策を怠り、仮に温暖化の主要因であった場合には取り返しのつかない事態になる可能性がある。


現状の京都議定書にはいくつか問題があるとされ、そのひとつがGHG削減義務を負う国の偏りである。たとえば、締約当時には開発途上国とされた中国やインドはGHGの排出についてなんら義務を負っていない。

ある程度の水準になってから義務を負わせるモデルでは非効率であり、仕組み造りの段階から、GHGを排出しないモデルを求めるべきであると考える。

現在の経済大国は自由な開発を行っておきながら不公平であるという向きもあるが、もはや時代(=ルール)が変わったと認識するしかないように思う。発展意欲をバネに優れた環境調和モデルが提唱されれば、各国のモデルとなる可能性もある。


以上の理由から私は、京都議定書の内容を踏まえたうえで、BRICs、VISTAなど将来の発展が見込まれる途上国にある程度のGHG削減義務を負わせることが必要であると考える。


なんか具体的な案になってないし、適当だし、順番もよくわからないまま情報を出しただけで、論理もいまいち。自分の頭の悪さを目の当たりにしてアレだ。くそう。

これをきっかけにもうちょっと突っ込んで考えたい。


追記

id:ruletheworldさんに指摘されました。

気候変動に関する政府間パネル』(IPCC)によって発行されたIPCC第4次評価報告書によって、人為的温室効果ガスが温暖化の原因である確率は「90%を超える」とされている。IPCC第4次評価報告書は現在世界で最も多くの学術的知見を集約しかつ世界的に認められた報告書であり、原因に関する議論が行われる場合も、これが主軸となっている。

地球温暖化の原因 - Wikipedia

公式な見解としては、GHGが温暖化の原因である可能性は"very likery"(90%以上)であるそうです。堂々と「温暖化の正確な原因は不明」と書くのはちょっとアレでしたね。


*1:他人に見てもらうことが必要。人の目が足りてない。

「非常識」な刺激と自己の本懐


先日京都で開かれた博士ネットワーク・ミーティングに参加して、レポート的なものを書いた。

ウェブ時代と併走するスタンドアローン・コンプレックス。博士ネットワーク・ミーティング@京都に参加して - ミームの死骸を待ちながら

そのもうひとつの切り口が今回の記事。前回書いた「一番大きなインパクト」について。今後の身の振り方や、目的を達成する手段について思考した。

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外資金融IT部門でのインターンを終えて


8月から9月にかけて、とある外資金融のIT部門インターンをしていた。この時期から*1採用活動に熱心なのは外資系が多いこと、大学に入った頃から金融や経済に興味があったこと、あと少なからぬミーハー心が動機となって申し込んだが、いい意味で想定外の経験ができ、内情をある程度見た上で就職先として考えられるようになった。
問題ないであろう範囲で僕の見たことと、感想をつらつらと書いていく。エントリにまとめないと終わった気にならないブログ脳。

*1:入試も資格試験もそうだったが、僕には先走りすぎる傾向がある

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いまさら聞けないサブプライム問題と証券化についてまとめてみた

絶賛就職活動中です。先日まで某機械メーカー、続いて某外資証券のインターンに参加中。指導してくれる社員さんがルーマニア人、英語が喋れなくて意思疎通ができず、凹むなどしている。

証券会社でのインターンが始まったこともあって金融がマイブームとなってるのだが、勉強してみると面白い。そこで勉強内容をブログに公開していこうと考えた。

その先駆けとして、去年世間を騒がして未だ新聞に載らない日はない「サブプライム問題」について全体の流れを追うことを目的に、自分の言葉でまとめてみた。いまさらという感じだが。

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