現在の論文の管理とつきあい方まとめ
僕は飽きっぽいので、悩んでいる時期は関連エントリの数が増える一方、解決or確立してしまうと触れなくなる。論文管理もその一つ。最近はMac OS XのアプリBibDeskを使って一元管理していて、これで決定かなと考えている。今までにもいくつか関連エントリ(と言うほど関連してない)を書いた(d:id:Hash:20070625, d:id:Hash:20070811, d:id:Hash:20071219)
BibDeskとは、Mac OS X用のオープンソースの文献管理ソフト。基本的にBibTex形式を使うが、EndnoteとかRisフォーマットとかもインポートできる。まぁ正直Texがよくわからなくても使える。
BibDesk
Bibdesk: A free bibliography management application | MacResearch
Comparison of reference management software - Wikipedia, the free encyclopedia
OS X ハッキング! (245) PDF編集ツールのオルタナ系を探して (2) | マイナビニュース
フリーウェアの「BibDesk」。本来はBibTeX(TeX / LaTeXとともに使う文献目録作成ツール)に対応した文献管理ソフトウェアで、Web of Scienceなどの学術文献データベースから文献を探すなどの学術利用を前提にデザインされているが、PDF管理ツールとしても利用できる。
404 Error - Not Found
工学系でも活用できるソフトは無いものか。諦めずに探してみると,学術論文PDFの管理が可能で,概要,メモなどを整理でき,かつ日本語対応のソフトとして,最終的にはBibDeskっていうソフトに行きつきました。
論文とのつきあい方
論文の入手
Google Scholarで検索し、興味を引いた論文(選び方は以前書いた→d:id:Hash:20070620)をジャーナルのWebサイトからPDFをダウンロードし、同時に"Export Citation"/"Download Citation Manager"(ジャーナルによって違う)などのリンクからその文献のデータを落とす。
まずCitationデータをBibDeskにドラッグ&ドロップすると、その文献のリファレンスデータが作成される。次に落としたPDBファイルをそのデータ上にドロップすると、リンクが張られ、そしてここが重要なところだが、自動的にファイル名が変更されて、特定のフォルダにストックされる。僕の場合はファイル名が論文タイトルに変更されが、First author名のフォルダにストックされるようになっている*1。
BibDeskはKeywordで文献を管理できる。感覚的にははてブのタグのような感じだと思っていい。特に読みたい論文には"@must-read"とかタグを付けておく*2。
読み方
元々文字を読むことが好きなので、深く読もうとする悪い癖がある。一見しただけで「ああなるほど」とわかってしまう教授・助教レベルに達するには、時間制限をつけてざっと俯瞰する訓練が必要だ。
- タイトルを見て、Abstractをみる。
- 取り扱ったテーマの課題は何で、
- この論文は何が新しいのか
- Figureをながめる。
- 著者は何を言おうとしているのか大まかにつかむ
- 文中で"Figure""Table"と出ている部分にマーカーで色を付ける
- その前後を読む
- Conclusionをよむ
- 「何ができた」と言っているか。
- 将来の展望をどう語っているか
- もう一度Abstractを読む