論文探索がおもしろすぎる
今月末に文献紹介をやるとのことで、NatureやPNAS、JACS、SCIENCEあたりからおもしろそうなのをピックアップしている。元々大量の情報の質を見分け、パターンを把握し、エッセンスを抽出する作業が好きなのでこの探索は非常におもしろい。
流れとしては、
- タイトルをみる。おもしろそうか?
- Full Textを見て、Figureを眺める。おもしろそうか、あるいは研究室の方針から離れすぎないか?
- Abstractを読む。問題定義と、アプローチを把握する。おもしろそうか?
- 引用、被引用文献を見る。質の高い(後述)論文に引用されているか?
- 最後に年度を見る。せめて2005より新しいか?(文献紹介は新しい方が好まれるため)
- ダウンロードして、全体を眺める。
- これはと思ったものは、Abstractを自分の手で日本語に訳してみる。
引用文献、被引用文献をたどって論文を渡り歩く。GoogleのPagerankがこのネットワークにインスパイアされてできただけあって、「密」加減、引用している文献の質(NatureやScienceだとポイント高い、など)をなんとなく眺めているとその論文の重要性、立ち位置が見えてくる。特定の研究分野に大きな影響を与えている論文、逆に異分野からもよく引用される「知識分岐点」的論文、など。「人力SEO」とでも言おうか。
数をこなすうち、自分の好み(どんな論文をおもしろいと思うか)がわかってきた。
- 視覚的に結果が把握できて
- 定量的議論が展開されていて
- 本質的な問題定義とアプローチがなされている
こんなところ。今週中にどの論文を紹介するか決め、バックグラウンドを勉強して文献紹介に備える。楽しい作業になりそうだ。
iPapersやSesame、あるいはシンプルにiTunesを使ったPDFファイルの管理方法も模索しているので、それについてもそのうち書くかもしれない。