Let's Note R7にUbuntuとXPのデュアルブート環境を作ってから元に戻せなくなるまでのメモ
※2008年ごろに環境構築したはいいがほとんど使わず、
使わないならもったいないと思って2010年の7月に元に戻そうとしたもののハマった、という流れ。
はてなのprivateブログにメモしていたが、色々整理する過程でここに移すことにした。
であるからして、所々時系列がおかしい記述があるし、技術的にいろいろ怪しいが、気にしない。
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2008年、インストール編
研究室のスタンダード言語がperlなので、一人Rubistを貫く信仰心もなく、先輩の遺産を読めるくらいに勉強しようとLet's NoteにPerlインストールを試みる。並行して、数学的にデータを解析するためにC言語を使っていた。※今となってはCもほとんど使わず仕舞い。
Visual C++を使っているものの操作がvimでないため、効率が下がりまくりだ。また、Active Perlやらcygwinやら…だんだんうんざりしてきた*1。
そうだ、Linuxを入れよう。というわけで、以下、将来の自分のためのメモ。
わからなかったことがわかるようになった記録、できなかったことができた記録は貴重だ。初めての出来事はその一回しか起こらないのだから、記録しておいたほうがいい。
というようなことを糸井さんあたりが言っていた気がするがソースがない。
id:wakutekaのようなクリーンインストールも少し考えたが、研究室のPCとデータ共有するし、就活のWebエントリーはWindowsじゃないといろいろめんどくさいし、デファクトスタンダード爆発しろと呟いてデュアルブートに決定した。
※VMware入れた方が便利だった、という後知識。
- 機種
- Let's Note R7
- OS
- Windows XP SP2
- HDD
- 120GB, 現在30GB弱使用。パーティションわけなし(Cドライブのみ)。Ubuntuには40GBを割り当てることとした。
- Linux Distribution
- Ubuntu7.10 日本語 localized*2
- DVD drive
- USB接続。↑のDVDを入れて接続した状態で起動した。
- ネットワーク
- E-MOBILE D02HW。これも接続した状態で起動した。
Dual bootでインストールするところ
起動時、Windowsロゴが出る前にF2を押す*3と、BIOSメニュー(というのかどうか知らない)が表示される。「起動」項目で「USB CDD」をHard Diskより上にもってくる。
DVDからUbuntuが起動し、、、って何かノイズが出てイヤな感じの画面で止まりました。焦りつつ電源ボタンでリセットして再チャレンジすると通る。謎。
しばらく放置するか一番上を選択するかそのまま放置していると、デスクトップが現れる。
次にネットワークの設定を行う。ここが一番苦労した。/var/log/syslogをtailしたり。よくわかんね。
- /etc/network/interfaceの末尾に
auto ppp0
が追加されることを確認。
$ ifconfig
した結果の中にppp0があればつながっている証拠。次回以降のログインでは、
$ pon ppp0
とするとつながる模様。たまにうまくいかなくて再起動したりする。なんだろ。とりあえず、USBは起動前から刺していた方がよさそうだ。
さて、DVDから起動してインターネットの接続が確認できたので、HDDにUbuntuをインストールする。デスクトップの「インストール」をダブルクリック。
まず言語やキーボードの設定。見栄を張らずどちらも日本語。パーティションは約40GBを割り当てた。Windowsからデータを引き継げるらしいので、FirefoxとMyDocumentを引き継ぎ*4。アカウント、パスワード、PC名などを設定して最終確認画面。
ここで怖いのはWindowsインストール領域を間違えて消してしまうことだけど、とりあえず「以下のパーティションが初期化されます」項目の中に「SCSI(0,0,0)(sda)パーティション1」がないことを確認して安心しておこう。
これで再起動すればめでたくUbuntuインストールの完成。もう一度起動する前にちゃんとDVDドライブを外して、BIOS画面で起動優先度をHDD>CDDに直しておく。
Windowsメインで起動させる設定
デュアルブートにしていると最初にOSを選択する画面が出てくるのだけど、今は何も操作しないとUbuntuが起動する要になっている。ここで、Ubuntuから
して設定を変えてやれば、windowsデフォルトで起動するようになる。menu.lstの内容は以下のようになっている。
# menu.lst - See: grub(8), info grub, update-grub(8)
# grub-install(8), grub-floppy(8),
# grub-md5-crypt, /usr/share/doc/grub
# and /usr/share/doc/grub-doc/.
## default num
# Set the default entry to the entry number NUM. Numbering starts from 0, and
# the entry number 0 is the default if the command is not used.
#
# You can specify 'saved' instead of a number. In this case, the default entry
# is the entry saved with the command 'savedefault'.
# WARNING: If you are using dmraid do not use 'savedefault' or your
# array will desync and will not let you boot your system.
default 4 # <-ここを0から4に変える
## timeout sec
# Set a timeout, in SEC seconds, before automatically booting the default entry
# (normally the first entry defined).
timeout 10
defaultの値を0から4に変えた。最初に出てくるブートローダー画面で何番目にWindowsが表示されているかによって、何番に変えればいいのか決まる。
インストール後の最新版アップデート
更新ファイルが240個あるとか言われたので、アップデート・マネジャーを使ってプログラムをもろもろ更新。2時間くらいかかると脅されるが、結局xxxくらいで終わる。
加えて、どうやら最新版は8.04であるらしく、せっかくなので7.10からアップデートした。バルーンで出てきた表示に乗せられる形で、あまり設定を進めていないうちに。
アプリケーションのインストール場所だが、
/usr/local 又は /opt が一般的です。
http://questionbox.jp.msn.com/qa2516236.html?StatusCheck=ON
使い方はそれぞれ以下の通り。
/usr/local は、直下にインストール。
他のアプリと同じディレクトリを共有する。
/opt は、「ソフトウェア名」ディレクトリを作成し、インストール。
アプリ毎に別個のディレクトリを割り当てる。
Windows的にアプリ毎で管理したければ、 /optがお勧めです。
とのことなのでFirefox3.0を/opt/下に入れる。/opt/下をいじる場合管理者権限が必要なのだが、Ubuntuは安全上の問題でrootログインができないようになっている。そこで、
$ sudo su
で擬似的にrootになれる。
Firefox、ブラウザ間同期など設定。
UbuntuでのFirefoxも基本的にWinと同じように設定。アドオン状況とか自動で共有してくれるんないんかな*5。Google Browser Syncはタブとか履歴メインやし。
firefoxアイコンクリックすると起動するのだが、これは
firefox %u
というコマンドを呼ぶらしい。firefoxというコマンドは
/usr/bin/
下にシェルスクリプト(?)として存在してる。
日本語まわり
apt-getでいろいろインストール
今回初めて使ったのだが、Ubuntuではaptというパッケージ管理システム(?)が装備されている。rubygemsで少し似たことやったけど、あんなかんじだ。たぶん。とりあえずvimmerの端くれとしてvimフルインストール。(初期設定はvim-tinyで、機能が制限されている)
$ sudo apt-get install vim-full
続けてプログラムと拡張パッケージいろいろ。
$ sudo apt-get install ruby
あと、一応原著持ってるんだけど、"Programming Ruby"もダウンロードしておく。
$ sudo apt-get install rubybook
Firefoxとかでfile:/usr/share/doc/rubybook/html/index.htmlを眺める他、w3mとかで
$ w3m /usr/share/doc/rubybook/html/index.html
とサクサク拾い読むのもよいかもしれない。grepできるし。
Rも入れた
んでもって、先週から就活と並行して本格化しつつある本業(修士論文研究)のほうで、どうやら行列の対角化とか分布とか座標とか扱う必要があり、Cをガリガリ書くのもいいけど、Tsukuba.Rでhogelogが明らかにした所によればRの中身はCとLispであるらしく、ソースを適宜眺めればCの勉強にももなるんじゃないかと踏んで、まぁ何よりラクできそうなので、Ubuntu上でRと戯れる選択肢を取った。
$ apt-cache search statistics
とやると、R関連のパッケージ候補がいくつか上がってきた。依存関係、推奨パッケージを表示してくれるのがありがたい。essのvim版ないんかな? CRAN系は今はいいとして、apt-cache show でいろいろ眺めて考えた結果、
$ sudo apt-get install r-base-core/r-base-latex/r-base-dev
たちをインストールする事に決定*9。devはいろいろと依存していて、そいつらも同時にインストールされるため50MBくらい。最後に
$ sudo apt-get check
で、ちゃんと依存関係にあるパッケージがもれなくインストールされていることを確認し、終了。
2010年、アンインストール編
↓このへん参考にして、
大まかな手順は
- マスターブートレコード(MBR)をWinXPで上書きし、
- ubuntuで使用していたパーティションを削除する
です。「WinXPがプリインストールされていてインストールCDが無く、フロッピーディスクドライブが無いFMV(ノートパソコン)」でどうやったかメモっておきます。
ページが見つかりません:@nifty
デュアルブート環境をリセットしようとしたのだけど、どーにもうまくいかなかった。
まずは楽天が運営するポータルサイト : 【インフォシーク】Infoseek←この方法でXPのインストールディスクを作成。フロッピー用のデータを分解して中身の必要なところを抜き出して、できたisoをImgBurnでCD-ROMに焼く。
その状態で上記の「インストール編」と同様にCD Driveから起動して、[R]キーで回復コンソールに入る...つもりが、ディスクチェックで弾かれ、MBRの書き換えまで進まなかった。
*1:大学サーバーにログインして研究する時はLinuxなので問題ないのだけど、自習用としてNote PCに簡単な開発環境を構築する必要があった
*4:したが、なんかうまく引き継げてないかんじ。あてにしないほうがいい
*5:最近はXmarksに落ち着いている。Chromeにも対応
*6:まずこの設定をやっておけば、システム > 設定 > キーボード・ショートカット でwindowsキーをmod4キーとして機能を割り当てられる
*7:もう最近は親指シフトを諦めていたりする…あんま日本語入力に改善の必要性を感じてないし。なおUbuntuはデフォルトで親指シフト入力を選択可能
*8:id:ukstudioのVImM#2発表を思い出しながら
*9:coreだけで40MB食いおる