ミームの死骸を待ちながら

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators. We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators. - Richard Dawkins "Selfish Gene"

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators.
We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators.
- Richard Dawkins "Selfish Gene"

論文博士について


7年くらい前にうちの研究室を修士で出た先輩が、論文博士を取るという。その講演会があった。20数年の歴史を持つ研究室なのに、論文博士は初めてだとか。全体から見て珍しいのだろうか。
論文博士という制度自体は

博士号とる?とらない?徹底大検証!―あなたが選ぶバイオ研究人生

博士号とる?とらない?徹底大検証!―あなたが選ぶバイオ研究人生

などで読んで知っていたが、Webでどう言及してる人がいるのかなと思って調べてみた。


論文博士とは。


論文博士とは - はてなダイアリー

色々な事情で博士課程に進めなかった人が、企業で働きながら論文を出して、成果が認めてもらえば学位がもらえる。という制度。大抵は出身大学に審査してもらうという。アメリカにはない制度らしい。というか、日本独特の制度かも。

論文博士の場合は、すでに出した成果を見て、研究者として独り立ち可能と判断されるともらえると思ってよい。ところが、課程博士の場合は審査が甘くて、投稿論文が無かったり、日本語の論文誌で査読の甘いところに1報とかでも学位がとれることがある。"

論文博士廃止 :: 事象の地平線::---Event Horizon---

2年位前、廃止の話も出てたのか。

検索途中で見つけた副産物


学位取得(論文博士)への遠くて近き道のり PhD degree (赤穂 昭太郎 / Shotaro Akaho)


このページはいい。じっくり読もう

じゃあ自分はどうするか


読んだり考えたりで構築した現在の博士に対する僕の認識。

将来食って行くだけなら、学位は必要ない。給与の面で特になることもない。
じゃあ学位は何かといえば、「自分で問題を設定する能力」の証明。
あるいは「一つの分野で成果が認められた証拠」。色々目移りする人間だけど、ちゃんと学位を持ってれば「こいつは一つの分野を究めた」と認識されるのではないか。
どちらにしろ、外に出て初めて価値が出てくる。たとえ博士を取るにしても、年功序列形式でアカデミックの階段を登って行くという選択肢は、僕の中ではもう魅力が薄れている。

まだどちらと決めていないが、そのための研究集中期間(d:id:Hash:20070831)なので、もう少しがんばろう。