ミームの死骸を待ちながら

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators. We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators. - Richard Dawkins "Selfish Gene"

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators.
We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators.
- Richard Dawkins "Selfish Gene"

最近の手帳事情と10月の抜き書き


今、システム手帳を使っている。この10月から再チャレンジ。使っているのはDa Vinciのバイブルサイズ、ブラック、リング径15mm。


夢に日付を! ~夢実現の手帳術~TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究に沿った使い方をしている。要するにフランクリン・プランナー的な使い方をしてる。ならホンモノのFP使えよとか思うけど、FPはリング間の幅が規格外なので汎用性が低く、値段の高さも手伝って、購入には至らなかった。

(修正)FPの「コンパクトサイズ」はバイブルサイズと互換性がある。規格外はリング間隔ではなく、リフィルの横幅でした。幅の広いバインダーじゃないと少しきつい模様。
[フランクリン・プランナー オンライン・ショップ]サイズについて


リフィルは、date your dreamの一日見開きを使っている。

Date your dream フリーデイリースケジュール

このリフィルの良い点は、日付が記入されていないことだ。途中で三日坊主になっても気が向いたときに再開できる(実際今使ってるリフィルは昨年買ったものだ)し、濃い一日には、二ページ使うことも可能。片方は自分の行動、もう一日分は相手待ちのタスクを記入していく、とか。


ウィークリー、マンスリーリフィルは使わない。
向こう二週間以上のタスク管理はGoogle Calenderに任せてあり、二週間以上先の予定が入ったときはGoogle のほうに記入する。就活してるとweb上で手続きを進めながら予定を考えていくことが多いし、就活の予定は変更が頻繁にあるため*1、web上でさくさく追加したり消したりできると便利だ。未確定の予定は本スケジュールと別色で表現している。確定したらメインの色に変える。

そして、日曜日に、月曜から次の日曜までの予定を全部紙に落として、わかる範囲でTodoを記入する。


使い方としては以上だが、先月から初めてなかなかいいなと思っているのが、デイリーリフィルの右ページ下段に書くようにしている、次の日課だ。

  • その日の日経新聞のトップ記事を書き写す
  • その日読んだ本、ブログ、広告などから印象的なワンフレーズを書き写す

たとえばこんな風に書いている。

前者のタスクによって、経済の大きな動きがわかる。朝新聞読む時間が無くてもこれだけはやっておくようにしてる。
また後者の「毎日何か1フレーズ」というタスクを意識しておくことで、目に留まる「言葉」の使い方に敏感になる。すなわち、「このフレーズは、僕にとって、今日一日を代表する言葉に認定するだけの価値はあるか?」と無意識のうちに価値判断を下すようになる。
本読むときも「何かいいフレーズはないか」と文章の運び方に意識を集中したり、内容の流れを追って、一番重要なポイント、文脈が一段と高まる部分を捕らえることができる。

これらのタスクを始めて、僕は書いて理解するタイプの学習者であるということがわかった。以下、先月の間に手帳に収められたフレーズをいくつか紹介する。オチはない。

フレーズ

ところが、それを他人に振舞うとなると、俄然話は違ってきます。誰かにごちそうするなら、もうちょっとマシなものをマシな形で出さなきゃといった気分にもなったりします。プログラミングとて同じことで、使い捨てのワンライナと配布するスクリプトでは、自然に書き方が変わってくるものです。

(Rubyレシピブック 第2版 268の技, p.v)

明確なキャリアプランを持ち、そのために努力し、厳選採用に対応して正社員としての地位を獲得できるグループ。(中略)ただし、その優秀なグループには同時に欠点もある。彼らは就職プロセスにおいて、あまりにも「仕事に対する意識」が高くなりすぎているのだ。

(若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書), p.37)

ややさきばしったいいかたになるかもしれないが、わたしは、たとえばコンピュータのプログラムのかきかたなどが、個人としてのもっとも基本的な技能となる日が、意外にはやくくるのではないかとかんがえている。

(知的生産の技術 (岩波新書), p.15)

増えた情報は...結論を変える。

(脳噛ネウロ 第177話 "紡")

出発点は感覚の一つの状態であった。それが僕の中で、一つの光点が千々に分かれるように分化しはじめ、その一つの大きい方向は自己という、外界とは逆に流れる時間になり、他方は、単なる外界ではない、そこに一つのカテゴリーがあらゆる可能性を示す、空間性となった。名が消え、概念と定義がそれに代った。

(バビロンの流れのほとりにて (1968年))

経済学は実践的な学問だ。就職の役に立つ。そして、それはなぜかといえば、経済が人生のすべてに優先するという信仰を持っているあかしになるからだ。

(ライアーズ・ポーカー (ウィザードブックシリーズ), p.29)

そしてすべての質問で、「どんなことをどのようにしゃべると有効か=相手が何を望んでいるか」がわかっているかどうか、つまり、学生の賢さや察しのよさ、すなわちコミュニケーション能力の高さを問われていると思ってよい。

(絶対内定2010 面接の質問 (絶対内定シリーズ), p.5)

分子生物学以外は生物学に非ず、といった昨今の風潮は...

(第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界, p.80)

マスコミにインターネットと、情報源の数が増え続け、情報の入手がより容易になり続ければ、情報を提供して手数料を取るという投資銀行の営業形態はまちがいなく破綻する。

(サルになれなかった僕たち―なぜ外資系金融機関は高給取りなのか, p.148)

*1:受かると思ってスケジュールに入れてた選考に進めなかった、とか orz