中学生の妹が分子生物学に興味を持ったようです
実家で妹に分子生物学を語った。DNA、ヒトゲノム、遺伝子組み換え作物、アルツハイマー、プリオン病。僕の論文ノートに興味を持ったのでNatureの論文を解説してみると、わからないなりに一生懸命聞く。どこがおもしろいと思う?と聞いてみると、どうやら「自己組織化」「分子レベルの病気ファクター」「生体分子の構造化」などがキーワードのようだ。血のつながりを感じた。生物系に進もうかなぁと言っていたので、今月の誕生日に何か本でも与えようか。候補をいろいろ考えてみた
分子生物学講義中継〈Part0(上巻)〉細胞生物学と生化学の基礎から生物が成り立つしくみを知ろう
- 作者: 井出利憲
- 出版社/メーカー: 羊土社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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得られる(得て欲しい)知識から考えるとこれが最良なのだが、以前立ち読みした雰囲気から判断するに中学生には少々難しい。しかも教科書っぽい。教科書をプレゼントする兄とかうざすぎる。大学1年生が概要を掴むのに向いているかな。と言いつつ僕も覚えてない項目が結構あったり。
マンガがいいか?
以前大学生協でも立ち読みした↓
- 作者: 野島博,石田まき
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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マンガでわかる最新ポストゲノム100の鍵 - はてなキーワード
著者は大阪大学微生物病研究所の教授。バイオの研究成果が実生活にも影響を及ぼしつつある現在、初等・中等教育で「現代生物学」を教えていない状況を危惧し本書を企画したという。用語解説は教科書並みにしっかりしており、入門書としてお薦めの1冊だ。
ただテーマが「ポストゲノム」なので、"進みすぎ"かもしれないという不安がある。現代生物学以前の基礎の基礎もちゃんと解説しているかどうかがネックだ。基礎の基礎、すなわち、セントラルドグマやDNA, RNA, Proteinの分子的性質あたりの知識をちゃんと身につけて欲しい。そこを確認してOKなら決定。