いつか試す
自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則
- 作者: スチュアートカウフマン,Stuart Kauffman,米沢富美子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1999/09
- メディア: 単行本
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以下引用。
約10億の異なるランダムなDNA鎖―そのおのおのは、ラムダと呼ばれる特別なウイルスの10億の異なるコピーのゲノム内部に取り入れられるのであるが―についてのライブラリを作る。
DNA合成機で100ヌクレオチドDNA鎖を作る。通常なら、全く同じ100ヌクレオチドのコピーを、何兆も作りたいと思う。しかしそれは、何兆もの異なるランダムな100-ヌクレオチド鎖を同時に作る方法では決してない。鎖の始めと終わりに適切なヌクレオチドを数個加えて、特種なサイトを作れば、その結果できる分子のライブラリは、ウイルスや他の宿主にいつでも取り入れられるようになる。
そうするためには、宿主自身の二重螺旋DNAを酵素を使って切断し、個々の断片の両端に数個のペプチドからなる「末端部」を作れば良い。この末端部は、組み込む相手のDNA鎖にある特別な1本鎖の末端ヌクレオチドと、ワトソン-クリックの塩基対を通してぴったりと結合する。
さて、あなたのライブラリに入っている何兆ものランダムなDNA分子と、末端部が露出した何兆ものウイルスDNAのコピーを試験管の中で混ぜ合わせてみよう。そして、あなたのDNA鎖をウイルスのDNAにくっつけるために数個のよく知られた酵素を加え、数時間待ってみよう。そうすれば…。もし運が良ければ、ある幸運なウイルスの1兆の異なるコピーに組み込まれた、1兆の異なるランダムなDNA分子のライブラリを手に入れる事になる。
書き方が悪いのか訳が悪いのか頭が悪いのか、この部分がどうしてもわからない。