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ミームの死骸を待ちながら

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators. We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators. - Richard Dawkins "Selfish Gene"

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators.
We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators.
- Richard Dawkins "Selfish Gene"

ミーム流ホッテントリの法則

戯言 blog


僕という人間は元々自意識過剰気味(じゃなきゃこんなブログ書いてねーよ)なので、ブクマが貰えたあの快感を一度知ってしまうと、狙ってブクマ稼ごうというアサマシイ気持ちがむらむらとわいてきたりもする。
しかし、狙ってホッテントリ*1をしとめる一方で、さほどブクマが付かない記事もある。分類すると、

  • 「狙って取ったホッテントリ
  • 「狙ってなかったけどホッテントリになってしまったもの」
  • 「狙ったけどホッテントリにならなかったもの」
  • 「書きたいから書いただけの(そして予想通りにさほどブクマの付かない)記事」


こんな感じになるのではないかと思う*2
だいたい去年の今頃から読者が多くなって、月1回ペースではてなトップに晒し挙げられつつここまで来ることが出来た。前者三つについては実例をあげつつ、今までの経験からホッテントリの法則性をまとめてみたい。まとめた法則は最後の方にあるよ。


狙って取ったホッテントリ
狙ってなかったけどホッテントリになってしまったもの
狙ったけどホッテントリにならなかったもの

はてな村で繁殖しやすいミームには以下のような特徴がある


このへんの経験から、なんとなくまとめてみることにしよう。重要な順に書くと、以下のようになる。

  • タイトルの釣り針ビリティ
  • 母数となる読者の数
  • コンテンツに"SUCCESs"があること
タイトルの釣り針ビリティ


タイトルは非常に大事。インパクトとか、一発で内容がわかるようにするとか、ついクリックしたくなる要素を入れるとか。ある程度人目を引くタイトルというものには法則性があるようで、中には定番/テンプレと言っていいほど有名な表現もあり、僕もいくつか使ってる。その法則性を分析したサービスがこれだと思う。

あと、「○○するためのX個の方法」系の記事を自動で収集するサービスがあった気がする。なんだっけ。やりすぎるとオオカミ少年になるので、用法用量を守ってお使い下さい。


母数となる読者の数


マーケティング的な話と同じで、

獲得ブクマ数=読者数×ブクマされる確率

という式が成り立つ。この項目は前者の要素「読者数」を増やそうという話で、その意味だと「タイトル」の話も記事を見てくれる人を増やすための方策と取れる。
読む人の5%がブクマしたくなる記事があったとき、購読者数が10人のブログと1000人のブログでは、前者ではよくて1人にしかブクマされないが、後者は50人にブクマされる。この初動こそがポイントで、一定数のブクマが付くと、「注目の記事」「人気記事」を初めとする他のサービスに感知され、一挙に人が押し寄せる。

たまたまアルファの目にとまり、トラバが飛んでくると一気に人が来て炎上状態になったりする。また、まなめはうすカトゆー家断絶ゴルゴ31GIGAZINEなんかに紹介されても爆発的に人が増える。まなめさんはたまに僕の記事を紹介してくれることがあって、その効果ははてブトップページからの流入量に匹敵する。でも「またミームか」タグを付けられてて吹いた。


このファクターを意識的に高めようとするならば、今勢いのある記事にトラバを送るとか、アルファブロガーidコールするとか。これらもタイトルと同じく、やりすぎるとあざといので悩ましいところ。でも、地道に読者数を増やしたり、更新頻度を高める*5のが一番健全かつ確実な気もする。


コンテンツに"SUCCESs"があること


こちらは「ブクマされる確率」を高めるための話。
ざっくりわけて、ユーザーが記事をブクマする目的には二種類あると考える。

  • 後で参照するための情報のIndexing
  • コミュニケーションツール

前者は本来の「ブックマーク」の使い方。ゆえにコンテンツのクオリティが大事。しかし後者は「話題性」とか「ツッコミ所」にも関連してくるソーシャルブックマークサービスに特有の要素であり、はてブが気持ち悪くもおもしろい要因でもある。

前者の「コンテンツのクオリティ」を高めるための一つの切り口が"SUCCESs"だ。英語圏的なまとめだけど、単純明快(Simple)・意外性(Unexpected)・具体的(Concrete)・信頼性(Credentialed)・感情に訴える(Emotional Stories)、という五要素をして"SUCCESs"というらしい。この表記は起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術経由で知った。でも、増田とか見てると「信頼性」はいらない気がするな。
ついでに。急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則(ソフトバンク文庫)によれば「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」の三要素が"感染"のカギを握っている、とのこと(この本評判良いけどわりと普通のことしか言ってない気がした)。


ホッテントリに入ったからといって、どうということはない


さて。せっかくなので僕の見解をまとめてみる。


ホッテントリ自体は、英語圏の情報を適当にまとめたり話題性のあるネタを選んできて、キャッチーなタイトルを付けて、初動の5ブクマさえ付けば、すぐ達成できると思う。特に「英語学習」とか「ライフハック」「お役立ち」的な記事は(後から使うのかどうか知らないけど)よくブクマされるので狙い目。
また、増田なら前述の「母数となる読者の数」が圧倒的に大きいから、たとえあなたがオメガブロガーでも、匿名で挑発的・衝撃的・ツッコミ所満載な記事を書けばすぐホッテントリ入りする。僕も気晴らしに文体を変えて、小説気分で完全なウソのストーリーをでっち上げ、ブクマ大量に稼いだことがあったりなかったり。


いっぺん↑をやってみるとわかるように、ホッテントリ自体はたいした現象ではない。毎日何十というホッテントリが生まれているし、ネットの辺境の村で着目されても別にすごくない。そして、他人は一時的なホッテントリなどすぐ忘れてしまう。自分のブログのもっとも熱心な読者は自分自身であるに違いない。
だから、他人からの評価にとらわれて自分のブログを膠着化させるのは愚かだと思う。もっと自重せずに生きよう。せっかく自分だけの発信基地があるのだから、より価値のある使い方をした方がいい。


例えば。読者が増えると、出会いの機会が増える。自分の思考をさらけ出して、世の中に発信してみる。もちろん反発もあるが、読んだ人の中から、自分に共鳴する人を見つけることが出来る。僕はプロフでメアドを公開しているので、結構メールをもらう。ROMで終わらせずわざわざ「メールする」という行動を取っていることからわかるように、そんな人はたいてい面白い人だ。メールに留まらず「一度お話ししませんか」とまで言ってくれる人は、ほぼ例外なく素晴らしい出会いになる。

一度、調べ物をしていて僕のブログに辿り着いたというバイオ研究者を志す中学生からメールをもらったことがあって、興奮冷めやらぬその語り口と彼の語る夢に、ブログ書いていてよかった、と心から思ったものだ。。。。あああ、バイオから道を外れてごめんよ。君が将来どうなろうが、袖触れ合うも多生の縁、超応援してる。


もっと具体的かつ直接的に、ブログを価値につなげた例もある。

これはid:fromdusktildawnさんがブログで知人のベンチャー企業のメンバーを募集した話で、これも一つの例だ。ネット上に自分の分身を持つことは、不特定多数から特定少数を抽出する武器となりうるのだ。

ホッテントリは手段であって、目的ではない。「他人の目」であるブクマを賢く使いつつ、ネットを通じて自分の価値を高める。おそらくこのスキルは、その希少性と拡張性を考えても、身につけて損はないハズだ。このスキルを使って自分独自の価値を出す方法を模索するのも、楽しい生き方の一つだろう。うん。


以下余談。という名の愚痴。


どこにでも、一定数の変な人がいるのは世の常。読む人が多いと、それに比例して変なひとが出てくる。僕は発信することなく受信しただけでグダグダ言う人間に強い嫌悪感を持っている。批判には傾聴すべきものと無視すべきものがあって、ネットのそれは圧倒的に後者が多いので気をつけなければならない。
ここ1ヶ月でようやく面倒くさいユーザーへの対応が確立してきて(スルー力が付いた、のかもしれない)不快なブコメを付けるユーザーは即刻非表示にするし、無価値な中傷コメントは何も反応せず消去する。反応を選択できるというのは便利だ。


...で、


この記事は狙って書いたの?書きたいから書いたの?

*1:いちおう定義を100ブクマ以上とする

*2:改めて振り返ってみると「稼ごう」と意識して書いた記事は割合的には少なく、四番目「書きたいから書いただけの記事」が大半を占めている。まだ自意識に振り回されず自分を保てているな、と安心したりした。

*3:どことは言わないが。まぁそれはそれで価値があるのだろう

*4:ツッコミ入れたい時とか、増田みたいな匿名議論はまた別

*5:ただし内容の薄い記事を一日に何度も更新するタイプだと、ブクマとは縁が薄くなる