CYBRiDGEの水口社長と会ってライフハック的なお話を聞いてきた
最近よく行動の軸になっているDigital Frontierグループの企画として、株式会社サイブリッジの水口翼社長と会ってきた。
社長ブログはこちら。水口社長。学生結婚して子供も生まれたため、家族を養うために会社を立ち上げた...というその思考からして常人の域を超えている(気がする)。
ちなみに、すこし前に話題になった"学校裏サイトチェッカー"はサイブリッジによるもの。
サイブリッジのロゴは僕のアイコンに似ていますね。んなことないか。
訪問の目的的なもの
Digital Frontierグループの目的(仮)のひとつとして、ITりてらしーの向上、というものがある。そこにつなげて、以下のような*1スタンスでお話を聞いてみようということになった。
サイブリッジは、TVにも取り上げられるほど社内制度が有名。例えば
- 24時間 社内中継ライブカメラ
- 社内通貨制度 cbri(シブリ)
- 2駅ルール
- 水曜強制帰宅ルール
- 出産祝い金制度
もちろん本業はWEBの会社なので、WEB/PC関連においても社内制度や仕組み作りが工夫されている。それについてインタビューさせていただきましょう & こちらもシェアできそうな情報をもっていこう。
木下さんはじめDigFroメンバー4人と、社長1人。会議室で2時間ほどお話してきた。そういえばCYBRiDGEは会議室にドリンクメニューがあった。すご。
内容メモなど。
- 事業で差がつきにくいネットベンチャー
- ゆえに社内制度を差別化に使う
- 社員が増える前に、増えたときのことを考えた制度を作っておけば、新たに導入して社員を説得するコストが節約できる
- みんなの環境を揃えておけば、余計な手間がかからない
- 全員Tinkpad + 外部Monitor + 外付けKeyboard
- 光学式マウスやエネループなど、こだわる。
- 外部からどう見られるか、という点に着目して意思決定をしているのが印象的だった。例えば、
- オフィス移転 => 利益が出ている証拠
- ネットベンチャーには珍しく、スーツが基本
- Designは時間かければいいってもんじゃないが、コードはいくらでも効率化できる。という信念
- Tracでバージョン管理を徹底、過去の遺産をフル活用
- メーラーはBecky
- Becky! Internet Mail - 有限会社リムアーツ
- メールは全員共有、検索可能に
- 自社開発グループウェアの活用
- これはいいと思ったツール
- 仕組みを作るのは自分が信頼できないから。また、社長がいなくなっても動く組織にするため。
- すごい共感。
- 制度を作るに当たって重要なことは
- きちんと制度を運営すること!決めるだけじゃダメ。徹底する。
今年の新卒採用に見る、"費用対効果"へのこだわり
CYBRiDGEは社員2, 30人ながら、多くの媒体*3に広告を出し、大規模に新卒を募集している。
普通、こうしたベンチャーがこうもいろいろな媒体に採用広告を出すことはない。一件"費用対効果"が悪いように思えるが、そうではない。
この裏の意図としては、こうして蓄積したデータを使ってリクナビやマイナビといった就活サイトの営業者に、「こんなことをしたCYBRiDGEという会社があるんですけど、」と事例として紹介してもらい、CYBRiDGEの名前を広める!...という計画があるらしい。あと、今年バリバリ就活サイトを使っておいて来年は大幅に減らし、その効果を測定する、という。なるほど。
2009の新卒のエントリー数が現時点までで8000名弱くらいなので、2010はそれを上回るペースでエントリーが集まっています。2010年は1万人のエントリー数を目標に採用活動を行っていますが、とくにこれという取り組みも無しで、目標は達成できそうです。
サイブリッジの2010新卒エントリー数が現時点で7000名くらい - 株式会社サイブリッジ 代表取締役社長 水口翼のブログ
採用の広告、オフィスの賃料。どうしても発生してしまうコストに、いかに営業効果をもたせるか。
上述の外部からどう見られるか、という点に着目した意思決定とあわせて、僕が最も「さすがだ」と思ったのはここだった。
いろいろ勉強になったし、得るところも多かった。このエントリでは触れていないが、ベンチャーをまわしていくコツというかリアルが垣間見えた気がする。
この訪問が、少しは水口社長の役に立てたなら良いなと思う。