ウェブ人格 as 科教者。ハチロク/サイエンスつながりに思うこと
ネットやばいね。リアルでは周りから浮いてる(と思いこんでいるだけの凡人な)のに、ここでは自分の様々な側面にマッチする同志を探すのが容易。最近ライフハック・文房具・アイデアマラソン・研究者・バイオ・ハチロク世代などで面白いネットワークが構築されつつある。
なにやら訪問者数が多いなと思ったら、id:masayashiさんに紹介していただいたようです。ありがとうございます。ブログの引用・被引用関係をリスト記法を使って表示してみた。
興味の方向性が似てると言われて喜ぶ。masayashi.comは細かなデザインにセンスとウェブリテラシー(梅田望夫的な意味で)が感じられ、見習いたいと思ってます。
梅田望夫さんといえば
@ryu_higaさんが半年前のエントリに共感してくれたとのことで、これまた嬉しすぎる
読谷の飛行場に想う。
僕は横パスばかりを繰り返してはいないだろうか?僕自身の言動が、果たして目的に対して明確なアプローチをしているだろうか?
そんなこんなで、ウェブ上の人格について考えてみた。
第二の自己の方向性
元々このブログは、インターンで使っていたRuby on Railsの勉強メモとして2006年に始まり、その後も読んだ本への感想や日々の雑感など、わりと好き勝手に書いていた。
しかしここ最近twitterやハチロク世代つながりで見てくれる人がほんの少し増え、そして見てくれている個人達に敬意を抱いたその時、Hashという人格が存在感を増し、脳内の独立した部位を占めていることに気づいた。(他人の認識で自己が形成されると言った哲学者は誰だっけか)
で、一つの策。
現実人格は研究に四苦八苦・一喜一憂している一方で、Hashは自分の勉強がてら、知らない人に自分の知っていることを提供する努力をすればよい。
ということを考えたのは、小飼 弾(dankogai)さんの404 Blog Not Found:科究者と科教者 - 書評 - はじめよう!科学技術コミュニケーションを読んだことが発端。
404 Blog Not Found:科究者と科教者 - 書評 - はじめよう!科学技術コミュニケーション
プロ、すなわち科学者にとっての科学というのは、最先端の研究。そこでは一番乗りが金で残りは鉛。Winner takes all の原則はビジネスの世界と比べてさえ遥かに厳しい。
(...中略...)
実はほとんどの人にとって、重要なのは「最先端の科学」ではなく「古き佳き科学」なのだ
(...中略...)
そう考えていけば、「まだわかっていないことを研いで究める」人々だけではなく、「もうわかっていることがどうやってわかったのかを、わかっていない人々に伝える」人々もまた立派な「科学者」ではないだろうか。「科学技術コミュニケーター」というのは、後者の科学者の呼び名のようであるが、もう少し短くできないだろうか、例えば「科究者」と「科教者」とか。
- 作者: 北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット
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僕のウェブ上の人格にこの「科教者」としての人格を持たせることに、非常に魅力を感じている。現実の僕はf*ck'in scientistもいいところで実験は下手くそだし生活リズムを整えられてないし*1
バイオテクノロジー技術の基礎を説明することも考えたのだが、教科書的な基礎はどこにでもある。ブログで生物学の基礎を書くことはあまり意味がない。
mixiと書いて自慰と読む
と言う友人の名言があるのだが、これに習ってBlogに読み仮名を付けるなら
Blogと書いて自己主張と読む
だろうか。ブログでは自分の意見を出すことに価値がある。その意見がよくまとまっていたり「なるほど」と思わせるものであれば、他人にとっても価値が出てくる。
自己主張として中立の主張は避け、偏った意見や、本当に興味があることを私見で発信する。
興味があること。最新の生物学。いや、今の生物やばいから。具体的に言えば、たぶん高校までしか生物をやってない人は知らないであろう「バイオインフォマティクス」「合成生物学」「システム生物学」という熱すぎる潮流。それが、自分にしか発信できないことかもしれない。極めるのではなく、発信する側として参加する。
…って言うばっかで、あかんね。そろそろ自己主張なエントリ書かないと。
最後に弾さんの記事から。
404 Blog Not Found:科究者と科教者 - 書評 - はじめよう!科学技術コミュニケーション
本書を読んで改めて感じたのは、「同じ事を、繰り返し、それぞれの人のそれぞれの言葉で語りなおす」ことの重要性。実はこれ、科学、失礼、科学者たちが最もおろそかにしてきたことだと思う。
この言葉、手帳に記しておこう。ところで僕もアルファになれば弾さんみたいに献本してもらえるのでしょうか
*1:ただ最近思うのは「本当に規則正しいことが最上なのか」という疑問。生活がずたずたでもクリエイティブな人を探してみたい