時代に逆行するカードによる情報整理が熱い
最近巷でWebツール使ったLifeHacksやらGTDやらがあふれてて、過食気味。もうCheck*PadだけでいいよCheck*Padだけで
ついでに言えば「XXのための○個の方法」が鬱陶しい。
閑話休題。
自分は今まで、思いついたことや所感をロディアに記入してなるべく記憶より記録に残そうとしてきた。
(ユビキタス・キャプチャーとカッコいい名前で呼んでいる人もいた)
「全てを手帳に記録する」、ユビキタス・キャプチャーの実践 | Lifehacking.jp
記録に残すことによって後で応用が効くし、客観的に振り返ることができるからだ。しかし最近、欠点に気付いた。ロディアに時系列でメモしたはいいが、3, 4冊溜まってくるとそれをぱらぱらめくって情報を探すのが手間になる。
そこで解決策として、カードに情報を記録してみることにした。
カードのメリット
様々な切り口で情報を見ることができる点。タグ付けはできるものの、時系列に縛られてしまうメモ帳式とは違う。
カードのデメリット
かさばる&持ち運びにくい。整理がめんどくさいかもしれない。これは、モレスキンやコレクトのカード携帯文具を見て澤って使って解決を図ろうと思う。
選んだのはB6サイズの2穴付きカード。京大式カード(梅棹忠夫 氏の知的生産の技術 (岩波新書)がきっかけで、僕が生まれる前に流行った)とも呼ばれる。時代に逆行するというより、時代が変わっても廃れないというべきか。今のところいい感じである。
卒論書く時期になったら、考えを整理するのに使えるかもしれない。しかしカードを実験ノートの代わりにするわけにもいかないため、さらに考える必要アリ。
ところで、
カードのいい使い方を探してると、神レベルの使いこなしをしている人を発見した。
Pile of Index Cards - a photoset on Flickr
これはすごい。見て分かる通り、1枚1テーマで記録、アイディア、リファレンス、GTDなどの情報をひたすら書き溜める。保存は時系列で、一昔前の図書館のカードボックスみたいなものに溜めている。
野口氏の「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)との違いは、参照した資料を最前列に持って行かずもとの場所に戻すことらしい。へぇ。
加え、分類しないことの理由として「書いた後の一瞬迷わなくてはならないため、心理的抵抗が生じてカード生産ペースが落ちる」ことをあげているのが印象的。
エッセンスは以下の産業にまとめられる。(PoIC Wikiより)
- 頭の中のアイディア・身の回りの情報を、カードを使って収集する
- それを箱の中にすべて時系列で保存していく
- それをあとで利用し、新しい知恵・知識・成果の再生産を行う
Hawkexpress氏*1が使ってるのはコレクトの3×5カード。
杉村太郎氏のTOEICテスト900点・TOEFLテスト250点への王道 (Diamond basic)で人気になった例のサイズのようだ。しかし個人的には、一冊の本をマインドマップにまとめる時にはB6(横向き)くらいがちょうどいい感触なので、京大カード+PoIC Systemでうまい知的生産体系を作りたいと思う。
アナログシステムを構築することは、デジタル時代に取り残されるという不安や、もっとITを使ってうまくやれるんじゃないかという不安をもたらす。メモからカードに起こすのではなく、Excelで管理すりゃいんじゃね?とも実際思う。最近はPDAもあるし。
ただ…アナログの即効性、自由度はまだデジタルが叶わない領域。発想が重要になる作業においては、アナログ優位は未だ崩れない気がしている。