ミーム理論を応用、心のしくみにも迫る
- 作者: スーザンブラックモア,Susan Blackmore,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 単行本
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Richard=Dawkinsの提唱したミームという概念を、ブラックモアがダニエル・デネットの解明される意識をきっかけに思索を続け、深化させた本。
文化伝達や利他的行動、宗教はなぜ成功しているのか、ヒトが巨大な脳を持つのはなぜか。これらをミームの観点で説明する。ミーム理論はともすれば過剰に適用範囲を広げすぎてしまうが、この本も少し広げすぎ感がある。
しかしそれを差し引いても面白い。特に最後の、自我は競合するミームの集合体ではないかという仮説には引き込まれる。
専門書的ではなく、読み物として優れていると思う。