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ミームの死骸を待ちながら

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators. We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators. - Richard Dawkins "Selfish Gene"

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators.
We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators.
- Richard Dawkins "Selfish Gene"

オープンアクセスジャーナル"PLoS"がひそかに凄い。

hatena ウェブ science


PLOS | Public Library Of Science

Webの進化はすごいが、科学研究を取り巻く環境もかなりイイ発展をしてる。でも、はてなをはじめとする日本Web界隈であまり取り上げられないのが寂しい。そもそもはてなはITに偏りすぎ。ずっとこの村にいると、ITは全てを制するとかウェブこそ未来だとか…強烈な洗脳を食らうので気をつけなければいけない。アメリカ進出する前にもっと広い視点を提供すべきだと思うんだがなぁ。
まぁ、はてなには他のウェブサービスにはない情報クオリティがある(いい意味で"オタク"的)から、ついつい欲張ってしまうのかも。


オープンアクセスジャーナル "PLoS"


で、今日書くのはPLoSについて。PLoSとはPublic Library of Scienceの略語で、完全フリーのオープンアクセスジャーナル。PLoS Computational Biologyによくお世話になる。
むか〜し書いた気がするなぁと思ったら2006の冬に発見したようです。d:id:Hash:20061130なつかしす


オープンアクセスについての簡単な紹介(日本語)。
404 Not Found

PLoSはジャーナル解放を叫ぶ団体では「最右翼」らしい。極右って意味じゃないが、以下のリンクを見ると、結構過激な主義の元に設立されたグループであるらしいとわかる。

CA1433 - Public Library of Science (PLoS)の試み / 田中久徳 | カレントアウェアネス・ポータル

といっても2001の話なので、

  • 議論はまだ続いているのだろうか?
  • どれくらいのジャーナルがオープンアクセス側に傾いてきたのだろうか?

興味を引かれるところである。


さて


完全にWeb2.0集合知を意識しているPLoS ONEネタを書くのもアリだが、ちょっと路線をずらして、「やるな」と思ったPLoS Neglected Tropical Diseasesについて。



PLoS Neglected Tropical Diseases (eISSN 1935-2735) is the first open-access journal devoted to the world's most neglected tropical diseases (NTDs), such as elephantiasis, river blindness, leprosy, hookworm, schistosomiasis, and African sleeping sickness.

PLoS Neglected Tropical Diseases

なぜ今 Tropical Diseasesなのか


Biology, Medicine, Computational Biology, Genetics, Pathogensと来て、次になぜTropical Diseases (熱帯病) なんてものを対象にしたのか。
勝手な想像だが、要するに「持たざる者の味方」をしたのではないか。有名ジャーナルは研究の一般性を重視し、些細な問題は取り上げない。弱小ジャーナルに出しても限られた人しか読まない。したがって、問題が認知されないという現状だった。Neglectedとわざわざ付けているのはこのため。
しかし熱帯病は発展途上国においては重大な問題で、なんとか研究の情報を世界に知らしめ、共有したい。そこで持たざる者の味方たるWebの登場、オープンアクセスジャーナルでおおっぴらに、ノーコストで熱帯病を取り上げましょう*1、となった。
完全に希望的観測という名の妄想である。


If that is the case,


PLoSの中の人達はかなりできる*2。研究の「すごさ」すなわちインパクトファクターで競っても有名ジャーナルには勝てないことをわかっており、自由を掲げて「あなたの持っている金の卵を、誰でも無償で利用できるようにしろ」と迫る。
そこにあるゲリラ的姑息さは否定できないものの、目前の利益の先、人類の未来を見ている。そんな風に感じた。そもそも何かに"勝つ"という発想自体が旧世代の考えなのかもしれない。リーナス・トーバルズみたいだ。


ここらへんを断言して自分の意見を持つには


2008年現在の戦況を調べてみることが必須。社会勉強としてやりたいところだ。

*1:実際は費用がかかるあたり世知辛いのだが

*2:今日知ったが、遺伝学者M.アイゲンがメンバーにいるらしい