ワークスインターン
今年の春休み丸々一ヶ月間、ワークスアプリケーションズのインターンに参加した。優秀者は3年あるいは5年間有効な内定パスがもらえる。内容を簡単に言えば、「業務システムを開発し、それを売り込む」。魚ではなく釣りの方法 ― プログラミングなどの「技術」ではなく応用の効く「考え方」、を教えてもらった。新たな思考回路を構築でき、有意義なインターンだった。
一応機密保持契約書に署名したのでどの程度まで書いていいのか迷ったが、
- 作者: 赤堀広幸
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
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余談だが、この表紙の二人の話がまた熱い。乗せられ易い性格なので一時は、修士を出た後入社しようと思っていた(今は中庸)。
技術より想像力
どう実装するかは二の次で、作ろうとするシステムに関して
- 何を実現したいのか
- それはなぜか
- だれが、いつ、どこで使うのか
をひたすら考え抜く方針だった。5W1HのHが抜けた感じだ。それ故プログラミングの技術は必要ないし、逆に中途半端に技術があってロジックにとらわれすぎると、評価に繋がらない部分に無駄な時間をかける羽目になる。
最終日にA評価を受けた人は全員の前でプレゼンをやらされていたが、一人を除いて技術的には大したことない。どれだけ深く考えたかが評価基準らしい。
加えて、売り込み能力、すなわちプレゼン力も評価されていると感じた。
異端は弾く
創造力を求めるとはいっても、異端は淘汰される。ある友人は課題の枠を超えてしまい(業務システムではなく経営プランを提出)、インストラクターに否定され脱落することとなった。決められたレールの上でルールを遵守しつつ、オリジナルであることが求められる。
Hello World すら出せない参加者にも配慮して進行するため、プログラミング経験のある人の何人かは、イライラして途中でやめてしまった。
ザルの目は粗めだ。
ただ、ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?でも述べられていた通り、取りこぼしのある慎重な採用は必要悪だ。
優秀な人材を逃す損失<無能を間違って採用する損失
と論じたが、これと同じで、損失を最小限に抑える手段として正しいのだろう。
システマティック
インターンシップを長年やってきただけあり、システムがしっかりしているし、内定者のフォローもよくやってる。
だが、システマティックであるが故に体制の一部としてしか認識されていないという実感が湧き、執着心を削ぐという面もある。
会社について
人材重視―本当に?
ここは小タイトルだけ。
理想の語れる経営者
「胡散臭くてイヤだ」「宗教っぽい」という人もいたが、トップが熱く理想を語れる会社と語らない会社、
どちらがいいかを判断するのにシリコンバレーの企業を例に出すまでもない。
プロセス主義
クリティカル・ワーカーの仕事力にも明言されているが、社員の評価は成果主義ではなくプロセス主義だという。
営業まで含めたあらゆる業務で科学的プロセス(仮説→検証→フィードバック)が取り入れられ、ルーチンワークは少ないようだ。
建前的には入社時から無理難題をふっかけられるとかで、成長できそうな感じがする。
まとめ
裏の裏まで見てはいないが、将来有望な会社だと思う。理想主義なあたり好感。
インターン内容はいい線行ってると思うけど、改善の余地ありか。
個人的に
アピール、プレゼンテーション、対話力。この辺が今の自分に大いにかけていることを痛感。
ちょうどボトルネックになっていて、アウトプット力を高めないと成長限界だと感じた。